税理士に確定申告を依頼するメリットは?

個人事業主のみなさまは確定申告にあたって、自分自身で確定申告をする方法、青色申告会等の任意団体に所属し、自身で作成した帳簿や請求書を持ち込んで申告書作成を手伝ってもらう方法、税理士に確定申告を依頼する方法の3つの中から選択されているかと思います。

この中で最もコストがかかるのは税理士に依頼する方法ですが、コストに見合うだけのメリットがあるのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、確定申告を依頼するメリットをご紹介します。

 

① 税務権限代理書が付いた確定申告書を提出できる

税務権限代理書は簡単にいうと、「この税理士が責任をもってこの確定申告書を作成しましたよ」という証明書類です。

ご依頼いただく事業者の中には、任意団体等で「このようにすれば大丈夫ですよ」と言われたけど実際は違ったという声や、毎年人が変わるのでその年によって違う処理をしなければならなかったという声を聞きます。

この点、税理士はこの書類を作成・添付することで依頼者に対して責任を負うこととなるので、そのようなミスマッチは起きません。また、処理についてもプロが直接対応するので納税者のみなさまができるだけ有利になるような選択処理を行います。

 

➁ 帳簿・申告書作成の時間や確定申告にかかる手間を本業に回すことができる

確定申告は期限が決まっているため、期限内に申告しなければなりません。

業種によっては、年度末にかけて忙しい場合もあり、本業に集中したい方も多いと思います。税理士に依頼することで帳簿作成から申告作業までを丸投げすることができるため、時間を本業にさくことが可能となります。

また、処理が正しいかどうかについての判断は、かなりの時間を要する調べものになってしまうことも少なくないので、簡単に質問することができるという点ではメリットになるはずです。

 

③ 専門的な処理により節税できた額がコストを上回る可能性がある。

最近では、ネットを駆使すれば基礎的なことは自分で調べることができ、確定申告に反映させることができます。

しかし、基礎的なことプラスαの応用的なものについては、なかなか調べあげることが難しいため、使用できずに終わってしまうケースもあります。

一例ですが、持ち家の事業者の方で、事業割合を10%以下に抑えることにより、一部を必要経費に入れつつ、住宅ローン控除を受けることができたためコストを上回る節税ができたケースもありました。